★ 智積院から方広寺

前回の、海北友松の雲龍図を見る話しと、時間的には前後します。


その日、会場の京都国立博物館へ着くと、開館の30分前だというのに、チケット売場にはすでに数百人の行列ができています。

行列は苦手なので、付近を散策することにします。


博物館の前の七条通りは、東山に向けて緩い上り坂になっていて、突き当りが智積院(ちしゃくいん)です。

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この智積院(右側)と、妙法院門跡(左側)の間の通り。

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突き当りに小さく見えるのが、豊国廟(豊臣秀吉のお墓)への入口らしい。

東山通りを 200mほど北へ歩き、民家の間の細い道路を抜けると、方広寺の大仏殿跡の緑地に出ます。
奈良東大寺の大仏・大仏殿より、一回り大きかったといいます。

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ここは、博物館の裏手に当たり、また、茂る木々の間に見える屋根は、どうやら豊国神社の拝殿のようです。


細い通りをさらに進むと、鐘楼とお堂があります。

右のお堂には、毘盧遮那仏が安置されていて、往時の大仏の1/10の大きさだということを、境内のお掃除をしているご婦人が教えてくれました。

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鐘の大きさが、尋常ではありません。人の大きさと比較してください。

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この鐘が、関ヶ原の後、大阪の陣の口実(言いがかり)にされた【国家安康】の文字が鋳込まれた大鐘です。


何も期待していなかった、思いがけない出会いでした。

この鐘楼の脇を抜けると、秀吉を祀った豊国神社です。

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この煌びやかさは、秀吉らしい。


豊国神社の鳥居下から西を見ると、京都の市街が広がっています。

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そろそろ博物館の開場時間だろうと、七条通りの方へ戻ります。

豊国神社の石垣が切れると、博物館の出口にあたる門です。

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期待していなかったものに出会えて、なんだかトクした気分になった、30分ほどの散策でした。


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