★ 秋の宵 N響の奏でるブルックナー

N響を聞くのは、ン十年ぶりです。
鎌倉芸術館まで来てくれるというし、ブルックナーだし、6時半に終わるので、8時には眠くなる私の時間にぎりぎり合うし、思い切って奮発しました。
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午後4時開場とともに、ホールに入ります。
プロのオーケストラとしては珍しいことに、舞台上に少なからぬ団員が出て、練習をしています。
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とくに、低音弦の人が多い。
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指揮は、一時期、N響とともにTV出演していた井上道義氏です。
ひょっとすると、リハーサルで、きつく指摘を受けたのかな、などと想像します。


前半は、チャイコフスキーのバレー音楽セレクション。
一曲目は、「くるみ割り人形」 から 「トレバック」 です。威勢のいい音楽で、一挙に雰囲気を盛り上げてくれます。

しかし、一つ問題が。
いえ、指揮や演奏の問題ではなくて、左隣の席のお客さんです。

同年輩の男性でした。この方、鼻が詰まり気味らしくて、息の音がハンパでないのです。
オーケストラのアンサンブルに合わせて、いや、合ってればまだいいのだけれど、合わないので、とても気になる。

左耳に手をあてて、鶴田浩二のようにして(若い人には分からないだろうな)聞きましたが、すると、左右の耳のバランスが悪くなる。
ちょっと、参りました。

でも、文句を言うわけにもいかない。
2階席の2列目でしたけれど、すぐ前に座った人は、もっとひどかったのではないかな。


さて、前半が終わり、休憩の後、後半の始まる前に、井上道義氏が一人で舞台に登場しました。
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バレー音楽を、プログラムに織り込んだのは、実は、氏自身が若いころ、バレリーナを目指していたからだということです。
しかも、バレーを習いに鎌倉へ通っていたのだとか。

そういう逸話を、手短に話してくれて、聴衆を楽しませてくれます。
TVで司会をしていたくらいですから、話のテンポが実に良い。


気持ちよく、ブルックナーの交響曲1番に移ります。

ブルックナーは、11曲の交響曲を残しています。うち、番号がついているのは9曲。
最初の2曲は、0番と00番と呼んだりします。

番号のついている9曲は、大作ばかりで1時間を超える曲が多い。
そういう中、この1番は46分ほどと、ほどよい長さです。

オーケストラの編成が、興味深かった。
第一バイオリンが16人も並んでいます。第二バイオリンとビオラが、それぞれ12人。

弦楽器だけで 60人という、先日のモーツァルテウム管弦楽団の倍ぐらいの編成です。
ブルックナーの特徴の一つは、弦楽器のユニゾンが多いこと。
これだけの弦楽器が、ユニゾンになると、弓の動きがダイナミックです。

なぜ、これだけの弦楽器を揃えたのかというと、ブルックナーの、もう一つの特徴が理由です。それは、金管楽器のボリュームが大きいこと。

木管と金管が、それぞれ10人ずつほどで、この音量は半端ではありません。

それに負けないために、弦楽器の数を揃えたものでしょう。
でも、足りなかった・・・と思う。

金管の音が大きすぎて、弦楽器が聞こえてこないことがしばしばでした。
はたして、作曲者ブルックナーが伝えたいのは、この音なのかと考えながら聞いていました。


隣りの人の息遣いを気にしつつ、それでも、十分、楽しみました。
この日は、心にひっかかっていることがあって、気分的にはかなり落ち込んでいたのですが、帰りは元気を回復していました。


井上さんは何度も、拍手で呼び戻されました。しかし、アンコールはなし。

少し、残念ですが、でも、私は、アンコールはないほうが良いと考えています。
せっかく、良い演奏を聴いた後で、印象を薄めてしまうことがあるからです。


最後に、井上さんは、両手を広げて拍手を制して、来年は、ブルックナーの7番を持ってきてくれると話してくれました。

またまた、期待してしまいます。
本日は長くてすみません。


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この記事へのコメント

2011年10月04日 00:42
こんばんは!いろいろ、細かく説明して戴いて面白かったです。特に鶴田浩二、面白かったです。歳がわかりますね~。
Rara
2011年10月04日 17:29
妹も聴きに行っていて今日その雰囲気を話してくれたところでしたので、この記事もとても楽しめました。
写真で雰囲気も伝わってきました。どうも有り難うございました。
2011年10月04日 19:12
こんばんは。
N響 聴きに行かれたんですか。いいですね~。
指揮者は井上氏だったんですね。
ご存知かと思いますが、彼はここ金沢市のアンサンブル金沢の常任指揮者です。
独特な方ですよね。
どことなく中性的な面もあります。
しかし 観客には恵まれませんでしたね。
よりによってでしたね。
次回はベストな状態で聴けるといいですね☆
2011年10月07日 03:47
私は交響楽はさっぱりな人なのですが,それでも低音の楽器が多くてとか,ブルックナーが伝えたいのは…とかっていうのは文章だけでもワクワクするものですね。面白かったです。

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