★ 鎌倉交響楽団 の バルトーク

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今年中に、まとめなければならないレポートは、4本ありました。
そのうちの、もっとも大物を、昨日、仕上げました。

精力を使い果たして、へろへろ状態でしたが、大船の鎌倉芸術館まで、でかけました。
数年前から、欠かさず聞きに行っている鎌倉交響楽団のコンサートです。

プログラムは、以下の通り。
1、モーツァルト 交響曲39番
2、グレンダール トロンボーン協奏曲
3、バルトーク   管弦楽のための協奏曲

このオーケストラは、アマチュアとはいえ、40年の歴史があり、団員も 100人以上という、立派なものです。

ポピュラーな曲よりも、今回の2、3、のように、プロのオーケストラでも、めったに取り上げない曲に取り組みます。
去年は、ブロフの 「カルミナ・ブラーナ」 を演奏して、これが見事でした。

モーツァルトがプログラムに入るのは珍しいので、楽しみにでかけました。
午後1時開場、午後2時開演というのが、いつものことながら、ありがたい。

会場に入って、気づいたのは、楽器の配列が、いつもと違うことです。
通常は、左手から高音弦の、第一バイオリン、第二バイオリン、そして中央にビオラ、右手にチェロ、コントラバスと並びますが、今日は、第二バイオリンが右の最前列で、コントラバスが、左手第一バイオリンの後方にあります。

これは、10年ほど前から、ヨーロッパから流行り始めた配列で、古典派の時代の楽器配列がこのようだったというのが所以らしい。

1時半から、管楽器によるプレ・コンサートがあり、その演奏の前に、挨拶がありました。
2日前に、名誉団長の、日比谷さんが亡くなったとのことです。
90歳近かったはずです。この春の、室内楽の演奏会で、弦楽四重奏に参加されていたのを思い出しました。

プログラムに先がけて、バッハのディベルティメントを演奏し、日比谷団長の霊に捧げられました。拍手をしないようにとの断りがあり、曲が終わって、しばらくの静寂が、なんともいえず、いい時間でした。


さて、プログラムの曲の配列も、ちょっと変わっています。
普通なら、バルトークなどの現代音楽は、前座的な扱いで、最後に古典派の曲で口直しという感じの配列が多いと思いますが、本日は、最後にバルトークです。

まず、モーツァルトからです。
本題を少しはずれますが、アマチュア オーケストラの、共通の課題は、弦楽器でしょう。とくにバイオリンに弱点があることが多いですね。

技量の問題もあるでしょうし、楽器の問題もあると思います。
プロの使っているバイオリンは、目が飛び出るぐらいに高い。著名なバイオリニストの使っている楽器は、買えば億単位と言われています。

オーケストラの団員が使う弓にしても、1本 100万円以上する、という話を聞いたことがあります。
アマチュアが、そこまで、楽器に投資できるかどうか。

モーツァルトは、バイオリンが、よく鳴らなくて、少々、期待はずれでした。
好きな曲なのに。


でも、その期待はずれを挽回してくれたのが、グレンダールのトロンボーン協奏曲でした。初めて聴く曲で、正直、あまり期待していませんでした。
ソリストは、洗足学園音楽大学講師で、神奈川フィルの契約団員という、府川雪野さんです。

名前と写真から、女性かと思いました。小柄で、1m60cmまでないのでは、という人です。どうやら男性らしい。
30代前半のようですが、高校生と言われても、信じてしまうほどの風貌です。この身体のサイズで、どんな音を聞かせてくれるのだろうか、不安になるほどです。

ところが、その不安は、演奏が始まって、3秒で消し飛びました。
これほど、柔らかでふくよかな、トロンボーンの音は、初めて聞きました。虜(とりこ)になりました。
この音を聞いただけで、来た甲斐があった。この人の演奏は、機会があったら、また聞きたい。


15分の休憩の後、バルトークです。
バルトークは、苦手です。CDなどで聞くかぎり、どうも、楽しい音楽ではありません。
アマチュアのくせに、こんなややこしい曲に取り組まなくてもいいだろうにと、あまり期待もせずにおりました。

ところがですね、これが、すばらしかったのですね。
現代音楽というのは、ナマの演奏という、緊張感の中で聞かないと、理解しにくいものらしい。

しかも、課題であるはずのバイオリンを始めとする弦楽器が、実によく鳴っていたのです。きょうは、第一バイオリン、第二バイオリンともに、16人という多勢のせいもあったかもしれませんが、何より、力強い演奏です。

弦と弓が、しっかり、からみあって音を出しているのを感じました。
これは、相当に厳しい練習をしたに違いありません。
指揮は、三原明人さんで、みごとにまとめていました。

写真は、3つの曲の演奏を終えて、指揮者の三原さんが、ドラえもん体型のコンサートマスター五味さんと握手をしているところです。

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アンコールは、リストの 「ハンガリア狂詩曲」 、これがまた、メリハリの利いた、いい演奏でした。
出かける前は、最近の忙しさでたまった疲れで、おっくうな感じでしたが、すっかり元気をもらって、パワーを充電された感じです。
これで、入場料 1,000円は、申し訳ないと思うくらいです。
ありがとうございました。

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この記事へのコメント

Schokola
2010年06月03日 10:33

こんなに時間がたってからのコメントすみません。
鎌響を調べていてこちらに参りました。

はじめまして、
私も当日会場にいました。
初めて聴くグレンダールのトロンボーン協奏曲に感動しました。
バルトーク素晴らしかったですね!

おせっかいながら・・・
府川雪野さんは女性です。
お父様が娘の学校の音楽の先生です。

6月5日(土)の公演には別のコンサートが重なってしまい、行かれないので残念です。

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