★ 岡倉覚三 『 THE BOOK OF TEA(茶の本)』

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最初に読んだのは、20代のころでした。それ以後、10年に1回ぐらい読んでいます。
先日、読み直しました。

著者は岡倉覚三(岡倉天心 1862-1913 と言ったほうが、分かるでしょう)。
実は、この本は英語で書かれ、1906年にアメリカで出版されました。
左側に写っているモノクロの写真が、それです。

23年後の昭和4年、岩波文庫の初期の時代、翻訳本としてとして出版されます。
そういう本が、いまだに本屋さんに並んでいることが、まずすごいと思います。

『茶の本』 原題 『THE BOOK OF TEA』 は、106ページという薄さですが、茶道を中心に、日本の美術の底に流れる精神性を語っています。
構成は以下の通り。

第1章 人情の碗
第2章 茶の諸流
第3章 道教と神道
第4章 茶室
第5章 芸術鑑賞
第6章 花
第7章 茶の宗匠

文語体に近い文章で、若い人には読みにくいかもしれません。

第1章の最初の部分に、こんな文章があります。

『一般の西洋人は、茶の湯を見て、東洋の珍奇、稚気をなしている千百の奇癖のまたの例に過ぎないと思って、袖の下で笑っているであろう。
西洋人は、日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮国と見なしていたのである。
しかるに、満州の戦場に大々的殺戮を行い始めてから文明国と呼んでいる・・・』

日本の美術を学ぼうとする外国人は、必ず 『THE BOOK OF TEA』 を読んでから日本にやってくるのに、日本の芸術家たちが読んでいないのは、どうしたことでしょう?

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この記事へのコメント

みや
2009年06月20日 11:09
構成の章を見て、読んでみたいと思いました。
早速、本屋めぐりをして購入してみたいと思います。

れしれし
2009年06月20日 12:06
こんにちはぁ♪
いつもみやさんのブログでお世話になっています
これからもいろいろな事を教わりたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します
bt9
2009年06月20日 14:22
みやさん、こんにちは。
『 茶の本 』は、かなり固い本ですから、相当の覚悟が必要です。薄いけれど、400円もします。
れしれしさん、いつも、みやさんのブログで、名前を拝見しています。こちらこそ、いろいろ教えてください。よろしく。

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