★ 柄杓の扱い

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お茶のお稽古をされている方は、この時期、柄杓と格闘していると想像します。

とくに、裏千家の場合、置き柄杓、切り柄杓、引き柄杓という三つの置き方があります。

お点前の最初は、柄杓のアタマを、蓋置きに預けます。
この時の、竹同士が、カッとあたる音がいい。
これから、お点前が始まりますよという合図のような音で、この音が茶室に響くと、主客ともに、気持ちが引き締まるのです。

ただし、陶磁器の蓋置きを使う場合は、音を立てません。
蓋置きが割れたりすることを、気遣ってのことです。お茶には、こういう何気ない細かな決め事がたくさんありますが、かならず合理的な理由があります。


置き柄杓は、柄杓の柄の節の手前を、右手の親指と人差し指で挟んで置きます。

切り柄杓は、お茶を淹れた直後の置きかたで、手のひらをお釜のほうに向けて、親指と人差し指の間に柄杓の柄をかけて、下ろしてゆきます。

引き柄杓は、上の写真の姿になります。手のひらを、自分の方に向けて、右手人差し指と中指の先端で支えながら、手前に引いてきます。

この三つの所作は、弓で矢を射るときの所作に、比定されています。
引き柄杓は、弓を引く場面、切り柄杓は、矢を放った瞬間の手の形です。
矢を作る職人が、茶道用の柄杓を作ったところから、こういう所作が生まれたと聞いています。

置き柄杓は地味な動作ですが、切り柄杓 と 引き柄杓は、お点前の見せ場になります。
ただし、あまり派手にやると、お点前に品がなくなります。
品を保ちつつ、めりはりの効いたお点前をすることが、難しい。

写真は、裏千家の茶道教本の表紙から拝借しました。この男の人の表情がいいですね。

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この記事へのコメント

金魚参番
2009年05月17日 13:35
<派手にやると、お点前に品がなくなります。
派手好きな私には、難しい所作。
詫び寂びですね。

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