★オープン1年経たず閉鎖する、八幡宿の尾張屋

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千葉県 市原市のベイシア八幡宿店から、南へ1km下がった立地にある、昨08年に開店したマーケットプレイス尾張屋を訪ねました。

この尾張屋は、木更津に本部があり、業界では知る人ぞ知る【こだわり商品のスーパー】です。最近は【ベリーフーズ尾張屋】という店名を使っています。

高級スーパーという位置づけではありませんが、並んでいる商品を見ると、品質の良いものを、じっくり吟味していることがわかります。
その意味で、長野県の【ツルヤ】に似ています。規模的には、ツルヤの年商 500億円に対し、尾張屋 8店舗 130億円と違いますが。

八幡宿の店は、ベイシアの面している通りと、同じ道路沿いです。でも、【コ】の字型に、1本入り込んだ道で、ベイシアの道路を走っていても見えないのがつらい。
隣接地にトイザラスがあるので、分かりにくいというほどではないのですが、普段、この道路を走っていても目につかないので、意識に上りにくいでしょう。

店舗面積は 2,775平米ですが、尾張屋部分は 300坪ほど。ドラッグのセイジョーとダイソーが、一つの建物に入っています。駐車場は 180台、2/3は屋上です。

平場の駐車場は満車なので、屋上に停めて、店内に降りてゆきました。なんとなく建物がチープな感じがするのは、仕方がないでしょう。
尾張屋の売場部分は、それなりの内装で、尾張屋らしい品質感は出しています。

売場を見ていて、なんとなく違和感がありました。
商品ボリュームが、もうひとつです。尾張屋らしくない、安売り商品も見かけます。
この辺では、尾張屋しか置いてない訳あり商品がホコリをかぶっています。
やはり、ベイシアと至近で、苦戦気味なのかなと思いつつ見てゆくと、一部の棚がガラガラになっています。

お客さんは、そこそこ入っています。休日の午後早めの時間帯です。各レジに3~4人ずつ並んでいます。
しっくりしないまま、売場を出ようとすると、目立ちませんが【2月○日をもって、閉店いたします】との表示があります。
なるほどな、という感じです。開店して 10ヶ月 経たずしての撤退です。

ベイシアとの規模差は、食品売場では、800坪と 300坪、価格ではさらに開きが大きい。立地的にも、やや難があるといった点が、原因でしょう。

もう一つ、要因があると思われます。
この地域は、尾張屋が展開してきた木更津周辺から、30km近く東京に近い。尾張屋への信頼感は、まだ醸成されていない地域です。

木更津は、商業、漁業も盛んな地域で、房総半島の経済の中心です。今はなくなりましたが、かつては地元百貨店もありました。

東京通勤圏からは外れているものの、それなりに豊かな街でした。そこには、尾張屋さんの行き方を支える、バックボーンがあったと思われます。
一方、八幡宿は小さな宿場町で、現在は東京への通勤圏にも入っています。つまり、サラリーマン主体で、お金の使い方はつましい。
そういう消費者環境の問題が、ありそうです。

それにしても、ここ数年、新規出店の店が、計画売上げの半分前後しか売れないという状況を、耳にする機会が増えています。

この市原市と東京湾を挟んだ、東神奈川の主婦の店や、東京世田谷の環状8号線に面して出店したクィーンズ伊勢丹、ほかにも名古屋方面でも、そういう話を聞いています。

それぞれ、立地調査のやり方に、問題があるように感じています。
最近、普及している地図ソフトと【メッシュ・データ】をベースにした、売上げ推定システムに原因があります。
その詳しいことは、いずれ整理して報告します。

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